品質が良いってどういう状態?
システム業界では、QCDという言葉がよく使われる。クオリティ、コスト、デリバリーのことである。
このうち、特に「クオリティ」を誤って認識している人は多いように思う。
「品質が良い」とは何だろうか?私も社外人になってしばらくプログラマーをやっていた頃は「プログラムのバグが少ない状態」に決まってるだろ。と思ってた。
でもそれは品質の1つであって、すべてではない。
乱暴に言ってしまえば、発注者にとっては、そのシステムを使って(売上UPなどの)目的が達成できるのか、それだけなのだ。(実際には、安心して継続して使えるのか?とか細かい要求はあるわけだが)
これは立場の違いによるもので、ベンダ側としては、契約通りに収めることが求められるため、バグが少ない状態を品質が良いとするのも無理はない。
しかしながら、上流工程を担うSEや情報システム部に所属する人で、もし「ユーザの言った通りになっている。プログラムバグが少ない状態」が高品質と考えていたら、この機会にぜひ考えていただきたい。